3年生お疲れ様！1・2年生、理不尽にも負けるな！

　世の中では、コロナの影響で、非常に「生きにくい」生活を強いられています。3年生の皆さんは、本当にお疲れ様でした。言葉を紡ぎ出そうとしても、綺麗事でしか語れない自分が情けなくなります。でも、本当に君たちは、強い気持ちを見せ続け、私が考えている以上に、成長したのだなと改めて感じます。こんな理不尽なこと、そうないことだと思います。でも、君たちはそれを乗り越えていこうとしている。すごいね。私には、そんな強い心はきっと、君たちと同じ年齢では、作れなかった。というより、乗り越えたフリをして、カッコつけてたかもしれない。でも、もし、今、自分も「フリ」をしているだけだって思っても、それは、それで、頑張って乗り越えようとしている準備に入っているんじゃないかな。

　私は、自分の弱さに気づけたときに、人は、困難を乗り越えられると思っています。自分の弱さを人に見せれたときに人は、本当に強い人になるだと信じています。だから、今思っていることがフリだとしても、フリだと気づけたところから、自分がいかに弱い人間なのかを、知っていくことが、こんな理不尽なことを乗り越えていく一番の力になるのではないかと思います。

　君たちが将来、この部活での経験を語ったとき、この君たちの最後の日をなんて周りに伝えるのか、それが、私が、今一番知りたいことだし、いつか君たちが大人になって、私の前にまたきてくれたときに、君たちに聞きたいことでもあります。

　だから、私に会いに来るのはやめておいた方がいいかもね。こんな難しい質問答えたくないでしょ（笑）でも、もし会いにきたいと思ったときには、この今の気持ちをどうやって乗り越えられたか、ゆっくり教えてください。

　とにかく、本当にお疲れさま。そして、2年間俺を仲間として部活を支えてくれて、ありがとう。すばらしい人になっている君たちに会えることを期待しています。

　1、2年生の皆さん、君たちも先輩の姿を見て、たくさんのことを考えているのではないかと思います。何よりも私が考えて欲しいのは、「今日の自分が、昨日の自分に勝っている」ように自分を育てることです。こんなご時世、明日同じように過ごせるかわかりません。今日よりも明日の自分を強くしようと考えることは最高にすばらしいことです。ただ、それを理不尽に砕かれる可能性があります。それでも、乗り越えて欲しい。でも、乗り越えるためには、今の自分に最大限のエネルギーを注がない限り、「後悔」は生まれると思います。ただ、どんなに頑張っても「後悔」は生じるでしょう。でも、今日の自分を最大限のエネルギーで生きている人間と明日から頑張ろうと思って今日を過ごした人の後悔は恐ろしいぐらい質の違うものだと思います。ぜひ、皆さんは、前者であって欲しい。それでも、後悔はする。それを感じて欲しいのです。今日の最大限を明日の自分は超えられる。だって、昨日の自分の最大限を超えてきたからと。でも、想像しかできない明日の自分を見てみたかった、そういう「後悔」を持って欲しいのです。それが、自分を大切に育てることだと思っています。期待しています。

　3年生の保護者の皆様、2年間本当にお世話になりました。多大なるご支援とテニス部の方針への最大級のご理解、本当にありがとうございました。これから、皆様のお子様は、より強く大きく、成長していくことと思います。私は、もうそれを一緒に見ることはできませんが、ぜひ、彼ら彼女らが、最高に輝けるときまで、もうしばらく温かく見守ってください。本当にありがとうございました。

　1、2年生の保護者の皆様、これから、明日も読めないこの時代だからこそ、彼ら彼女らはたくさん成長する機会を得られるのではないかと思います。助けたくなることもあるかもしれませんが、そこは、グッと堪え、あの子たちから何かサインが出るまで、温かく見守ってあげてください。

　これから、たくさんのご迷惑をおかけすることになるかと思いますが、ご理解いただき、ご協力いただけると幸いです。今後ともよろしくお願いします。

　長くなりましたが、3年生の皆さんのこれからに最高の楽しみが待っていることを願って、むすびとします。